検査・治療法について
視触診

視触診とは、乳房を観察し、手で乳房やリンパ節の状態を検査することです。
視診は上半身裸になり、座った状態と横になった状態の両方で乳房全体をくまなく診ます。乳房の大きさが左右で極端に違っていないか、皮膚にひきつれやただれがないかなども、診るポイントです。腕を上げ下げしたときのチェックも行います。
触診は、座ったときと横になったときの両方行います。3本の指を伸ばし、もう片方の指の腹を上に添え、圧をかけて、乳房の上をすべらすように触っていきます。
しこりらしいものに触れた場合は、その周りまで丁寧に調べ、形や硬さなどを調べます。しこりがはっきりしている場合は大きさを測ることもあります。

乳房はもちろんのこと、乳腺と周囲のリンパ節をチェックするために、わきの下、鎖骨、肋骨の下までの広範囲を触っていきます。乳頭を押し、分泌物がないかどうかも調べます。がんは一般に硬く、境目がはっきりしないことが多いです。