検査・治療法について
インフォームド・コンセント

インフォームド・コンセントとは、患者さんが治療について医師から必要な説明を受け、理解した上で同意することを「インフォームド・コンセント」といいます。治療を受けて痛かったり不便があったりするのは患者さん本人ですから、治療を受けるかどうかは患者さん本人にしか決められないことであり、他の人が勝手に決めたのではだめだ、といわれるようになって生まれた考えかたです。
ただし、医師の中には「患者さんに決めてもらう」というのを誤解していて、AとBの2つの治療がある場合、「あなたに勧められるの治療はAとBです。あとはあなたの選択ですから、どっちにするか決めてください」というのがインフォームド・コンセントだと思っている人がいます。患者さんの多くは専門家ではありませんから、こんな説明で治療を選ぶことはできません。

患者さんがすべきことは、「自分にとって一番大切なことはなにか、どういう生活をしたいのか」を考えて伝えることであり、医師は患者さんの希望をうまく聞きだして、患者さんの希望を最もよく実現する方法を選んで提案するのが役割です。